活動報告

令和7年度権利擁護セミナー 「身寄りのない方が地域で安心して暮らすためのガイドライン」を作成した南箕輪村の取り組み

南箕輪村社会福祉協議会唐木事務局次長と長野県社会福祉協議会企画部中島主任企画員とのトークセッションによりご紹介いたします。

 核家族化により世帯構成員数が減少していく中で、地縁血縁関係の希薄化も進んでおり、家族・親せき・縁者から孤立する人が増えています。(中略)地域の支援機関が集まって対応方針を研究・検討し、ここで確認したこと・合意したことを、地域としてのガイドラインとして作成し、公表することを試みました。 ※「ガイドライン作成の背景と目的」より

R7年度権利擁護セミナー報告

人口 16000人余りの小さな村 南箕輪村の取り組みを紹介していただきました。「身寄りのない方が地域で安心して暮らすためのガイドライン」の作成には足掛け10年かかったと。行政、社協、医療機関、弁護士、司法書士、社会保険労務士、介護施設、住職、不動産会社、地域住民。ありとあらゆる関係機関が集まり、作成チームが編成される。チームメンバーは支援者でもあり、当事者でもある。「役割分担」というよりは積極的な「役割受任」の意識の醸成。地域の「合意形成」といった言葉が胸に落ちました。
地域の課題に我が事として参じることのできる人たちが住む地域。 ガイドラインの作成はそういった魅力ある地域づくりにも繋がっているのかもしれません。南箕輪村は明治の発足以来、人口が減少に転じていないそうです。

 

令和6年度権利擁護講演会「ACP人生会議}

命の危険が迫った状態になると、約70%の方が、医療やケアなどを自分で決めたり望みを人に伝えたりすることができなくなると言われています。自分が希望する医療やケアを受けるために、今はまだと思っている今から、周囲の信頼できる人にあなたの思いを伝えておくことが大切です。今回の権利擁護講演会では、新潟県臓器移植コーディネーターとして長年従事されてきた「秋山政人」氏に「ACP 人生会議」についてのお話を伺います。           恒例の、北信地域障がい福祉自立支援協議会 権利擁護部会の皆様による寸劇もお楽しみに!令和6年10月17日(木)13:30~中野市市民会館ソソラホールにて

 講演会報告

 去る10月17日、令和6年度権利擁護講演会 「ACP人生会議」が新装なった中野市市民会館ソソラホールにて開催されました。新潟県で臓器移植コーディネーターとして長年活躍されてきた秋山政人氏をお迎えし、臓器提供という通常とは違った角度からのACPについてのお話をしていただきました。臓器移植は移植を受ける患者のためだけではなく、提供する側のご本人、ご家族のケアにも通じるものであること。また、支援の立場からも提供者の人生最後の選択をいかに尊重することができるかという課題に向かい合うことのできる講演でした。誰もが必ず迎える「最期の時」あるいは「最愛の人との別離」に臨んだとき、そこにどういう形でスポットライトを当てることができるでしょう。私たち支援者が今からできること、それがACP会議だと教えていただきました。

恒例の 北信地域障がい福祉自立支援協議会 権利擁護部会の皆様による寸劇も披露していただきました。新作書下ろしの脚本!ミュージカル風の演技!たくさんの気づきが盛り込まれた熱演に大盛り上がりでした。

令和6年度利擁護講演会のアンケート集計結果はこちらから

 

令和5年度権利擁護講演会「身寄り問題を考える」 講演会報告

2023年10月26日(木)飯山市文化交流館なちゅらで「令和5年度権利擁護講演会」を開催致しました。「身寄り問題」を考える~「大丈夫。何とかなる」と題して、新潟市を中心に「NPO法人身寄りなし問題研究会」を立ち上げ、様々な地域課題に精力的に取り組んでおられる 須貝秀昭先生 をお招きし、全国的に問題となっている身寄りなしに関する課題を、事例を交えながらお話していただきました。また、北信地域障がい福祉自立支援協議会 権利擁護部会の皆さまにもご協力いただき、高齢者支援の具体例を基に、利用しやすい制度や窓口を楽しい寸劇で披露していただきました。

 講演、寸劇共に身近な出来事を題材として取り上げながら非常にわかりやすくお伝えいただき、参加者の皆様にも大変好評でした。

 北信圏域権利擁護センターでは、今後も定期的に、権利擁護や成年後見制度に関わる講演会や研修を企画、実施して参ります。事前にホームページでもお知らせ致しますので、大勢の皆さまのご参加をよろしくお願い致します。

令和5年度権利擁護講演会アンケート集計結果